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他人の失敗からも学ぶべし!

先見性を磨いて資産構築!
バリュー株の長期保有で10倍株を狙う
IT系サラリーマン投資家、株之心(かぶのしん)です。

「失敗は成功のもと」ということわざは誰もが聞いたことがあると思います!
このことわざの意味は皆さんご存じのことと思いますが、
失敗した経験を次の行動に活かして今後の成功につなげていくという意味ですよね!

株式投資においても、失敗を活かすというスタンスはとても大切です。
また、自分の失敗体験からだけでなく、他人の失敗経験からも学んだ方が効率がいいですよね!

ということで、今回は株之心の保有銘柄のひとつである
アイティメディア株式会社に関する失敗談をご紹介します。
そのなかで売りを判断することの難しさや対応策についてお伝えさせていただきます。

アイティメディア株式会社について、本記事では以後、ITメディアと記載することとします。

まさかの6カ月連続下落!ピーク時の利益160万円から50万円に!!

まずはじめに、ITメディアとはどんな会社なのかを簡単に説明しますと、
ネット広告・記事を運営し、広告出稿料により収益を得ている会社です。

株之心は2014年9月にITメディアの株式を株価768円500株買いました。
(その後、2015年12月に1対3の株式分割を実施しており、
株価が3分の1、保有株が3倍になっておりますので、
現在、買値は分割後換算で262円、保有株数は1500株です。)

買ってすぐに上昇を始め、2016年1月には1329円まで上昇しました!
わずか1年と4カ月で株価は買値の約5倍にまで膨れ上がり、
含み益は約160万円にまで達していました!

ここまで株価が上昇した最大の要因は
2015年4月に「キーマンズネット」という事業を譲受したことにより
2016年3月期の業績が劇的に上昇したことでした!

以下、27年3月期(2015年3月期)と28年3月期(2016年3月期)の業績です。

赤枠の部分を見てください!
2016年3月期は1年前と比べて
売上が38.3%増、経常利益が63.0%増であり、
かなり上昇していることが伺えますね。

(「決算短信の見方が分からない!」という方におかれましては、
以下の記事で説明しておりますのでご参照ください!)

決算短信からホールドか売りかを判断しよう!

これは当たりをつかんだものと思い、気分はウハウハでした!

ところが、2016年1月をピークに翌月から下がり始めました
月の終値を見ても毎月下落する一方であり、
半年後の7月にはとうとう株価が576円にまで落ちてしまいました。
約160万円あった含み益が50万円以下にまで下落してしまいました!
それから2年の月日がたちましたが、
現在も下図の赤枠のレンジから抜け出せておりません。

ここまで株価が下落する前に手放さなかったことは株之心の大失敗です!
では、株之心はなぜここまで持ち続けてしまったのでしょうか?
ここまで下落する前に売ることはできなかったのでしょうか?

止まらない下落!その原因が半年後に明らかに!

ITメディアの株価は2016年1月に付けた1329円をピークに下がり始め、
2月の終値が1006円3月の終値が1002円4月の終値が929円でした。

この時点では少し不安に思いながらも
業績は極めて良い状態でしたのでいずれ回復するだろうと考えていました。
株価が上がり過ぎていた状態でもありましたので、
調整が多少長引いているのかな?ぐらいに考えていました。

そして2016年4月27日、通期の決算短信で次期の計画値が発表されました。

前述の図の28年3月期(2016年3月期)の実績値と比較しますと、
売上は43.76億円⇒49億円約12%増
営業利益は8.25億円⇒10億円約21%増の計画値でした。
これはなかなか良いと思いました!
これでようやく株価も回復に向かってくれるだろうと期待しておりました。

ところが、翌営業日の株価は期待に反して大幅に下落してしまいました!
4月27日1038円だった株価が4月28日929円になってしまったのです!

「え?え?どうして???」

そんな思いが頭の中を駆け巡りました!

「まぁでも計画値は順調なわけだし、いずれ回復するはずだ!」

そう思って持ち続けておりました。ですが、それ以降も株価は下がり続け、
5月の終値が818円6月の終値が703円7月の終値が576円になりました。


「いやいや!さすがにおかしいだろう!?」

と思いましたが、業績が良いので信じて持ち続けました!

ところが、2016年10月31日の中間決算発表で衝撃の事態が起きました!
なんと、計画値を大幅に下方修正してきたのです!
以下は中間決算時の決算短信における通期計画値の下方修正の内容です。

半年前の2016年4月27日に発表した計画値と比較すると

売上高: 49億円 ⇒ 46億円    約7%の下方修正
営業利益:10億円 ⇒ 8億円     約20%の下方修正

となり、営業利益が大幅に下方修正されています。
下方修正の理由について、決算短信では以下の様に述べております。赤線部分が主な要因ですが、後の四季報を見ると
米国企業の広告の出稿が想定に届かなかったことが原因のようです。

 

業績が順調だと思っていたら突然の下方修正!

株価は既に下落してしまっている状態なのでいまさら売るに売れない!

もう完全にやられましたね!

2016年1月以降続いてきた下落は
きっと米国企業の広告出稿が不調だったことが原因だったのだろう!
と思いました!

決算短信と四季報も過信するのは危険!

ところで、売りを決めた投資家たちはいったいどの様にして
米国企業の広告出稿が不調であるという情報を得たのでしょうか?

株之心も3カ月に一度の決算短信と四季報は常にチェックしています。
ですが、株之心が米国企業の不調を知ったのは
前述した2016年10月31日に中間決算の発表のときがはじめてでした!

掲示板を見てもそういった情報はありませんでした。

あるいはITメディアのIR担当者に電話で聞いたりしたのでしょうか?
株之心は経験ありませんが、電話で聞いたからといって、
決算発表に出ていないことを教えてくれるものでしょうか?

彼らがどの様にして情報を得たのか、その答えはいまだにわかっておりません。

この経験から株之心が学んだことは、
決算短信や四季報の情報を過信するのは危険だということです。
株価の動きに異変を感じたら、警戒しておいた方が良いでしょう!

とはいっても、基本的にはこれまで説明してきました通り、
3カ月に一度の決算短信や四季報をチェックし、
業績に基づいて売りかホールドするかを決めるというスタンスで良いでしょう!
それがバリュー株投資の基本ですからね。

ですが、こういったレアな事態が起こり、
せっかくの利益を取り逃してしまうこともたまに起こったりします。
なので、過信はせずに株価チャートは常にチェックしておき、
下がり方がおかし過ぎる場合には即座に売るという心の準備はしておいた方が良いでしょう!

下がり方がおかしいというのをどうやって判断したらよいでしょうか?
それについてはまた別の機会にお話しさせていただきたいと思います。

ITメディアいよいよ復活か!?

ここ2年間不調が続いていたITメディアですが、
その間にも成長に向けた戦略を着々と進めております

まずは、「ねとらぼ」というサイトが急成長を果たしており、
この勢いはまだまだ続きそうです。

他にはリードジェン事業のためのプラットフォームを現在開発中です。

これまで各メディアごとで異なるプラットフォームを使っていたのですが、
これを統合するための開発を現在行っております。
これが完成すると他のメディアにも順次拡大できるようになるとのことです。
現在5つのサイトでリードジェンを実施しておりますが、
ITメディアが抱える他の10以上のサイトでも実施が可能となるようです。
来期以降、リードジェンの会員数が大幅に増加する見込みと述べられています!

リードジェンの会員数が大幅に増加するということは、
見込み顧客リストの質と量が上がり、提供先も増えるということなので、
売上が大幅に増加することが期待できます!

ちなみに、リードジェン事業ってどんなものなのか知らない方が
多いのではないかと思いますので説明します。
リードジェンとは、自社の製品を売りたいと思っている企業に対して、
その製品の見込み顧客リストを作り販売して稼ぐ事業のことです。

見込み顧客リストの生成・販売による収益は
ITメディアにとって、広告出稿料と並ぶもう一つの収益源なのです。

他の戦略としては、新規事業を立ち上げるために今年4月に合弁会社を設立したり、
6月に働き方改革関連の情報を専門に扱ったサイト
「#SIFT(ハッシュシフト)」を立ち上げたりと、
成長のための施策をさまざまな方面で実施しております。

その施策がようやく実を結びそうな気配が出てきました。
つい先日、2018年7月31日の第一四半期の決算発表では、
前の年の第一四半期と比べて売上が13.1%増
営業利益が56.3%増と好業績でした!

さまざまな成長戦略を打ち立てて実施し、結果が数字にも表れ始めております!
なので、ITメディアは近い将来急成長を遂げるのではないでしょうか?
ひいては株価の爆上げが期待できるのではないでしょうか?

怪しいときは下値の限界を決めて売るべし!逆指値も有効!

株之心の失敗談とITメディアの今後の成長への期待についてお話させていただきました。

「う~ん、じゃあ結局のところ、この株は売るのが良かったの?
それともホールドするのが良かったの?」

といった声が聞こえてきそうですね!

こういう場合の対応としては、株価がここまで下落する前に
なるべく高値で売るのが理想でしょう!
ですが、今回のケースの難しいところは業績悪化の事実を知ったときには
既に株価が下落しきっていたことです。
この段階で売るのはもう遅すぎます!!
下がり方がおかしいなと感じたときには、下値の限界ラインを決めてしまい、
株価がその限界ラインを割ったら即売りするのが良いでしょう!
逆指値で売り注文をしておくとよいかもしれませんね!

売ったあとも、ITメディアに関する情報を常にウォッチしておき、
今回の様に成長の兆しを見せ始めたタイミングで再び買うというのが理想でしょう!

実際に理想通りの売買をすることはかなり難しいと思います!
ですが、「理想通りにはいかないものだから仕方がない」ではなく、
「理想と差が出てしまったのはなぜだろう?どうしたら理想に近づけるだろう?」
と考えることが必要なのです!

今回の記事のなかで株之心なりに自分の失敗を振り返ってみました。
この失敗談と振り返りを共有することで、みなさんが同じ失敗を回避できて、
より質の高い投資生活を過ごしていただけましたら株之心はとてもうれしいです。

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